$Date: 2004/07/06 14:54:41 $
brltty, canfep, screen を動作するには次のような環境設定が必要です。
次の操作を行うことで、brlttyをset uidしないで使用できます。
1. /etc/group を編集し brltty を使うユーザID を tty グループに追加します。
2. 次に次のようなコマンドを実行してデバイスファイルに関するアクセス権を設定します。
# chmod g+r /dev/vcs* # chgrp tty /dev/console # chmod g+rw /dev/console
LD_LIBRARY_PATH の環境変数に、クリエートシステムの音声合成ライブラリのパスをセットします。
LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/synth/lib
csh を使用している場合には、.cshrc に次のような行を記述すると良いでしょう。
setenv LD_LIBRARY_PATH /usr/local/synth/lib
また、bash を使用している場合には、.profile 等に、次のような行を記述するようにします。
LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/synth/lib export LD_LIBRARY_PATH
brltty の動作は、/etc/brltty.conf のファイルによってカスタマイズ可能です。
/etc/brltty.conf では # から行末まではコメントと扱われます。/etc/brltty.conf の次の個所から、使用する点字ディスプレイに該当するドライバのコメントを外し、設定を有効にします。点字ディスプレイドライバが接続されていない環境の場合には、点字ディスプレイドライバの指定を全てコメントアウトしておきます。
#braille-driver al # Alva #braille-driver bl # BrailleLite #braille-driver bn # BrailleNote #braille-driver cb # CombiBraille #braille-driver ec # EcoBraille #braille-driver eu # EuroBraille #braille-driver ht # HandyTech #braille-driver kg # KGS BM16/BN46X #braille-driver lt # LogText #braille-driver mb # MultiBraille #braille-driver md # MDV (protocol 5) #braille-driver mn # MiniBraille #braille-driver pm # Papenmeier #braille-driver ts # TSI #braille-driver va # Vario/RBT (emulation 1) #braille-driver vd # VideoBraille #braille-driver vh # Vario/RBT (emulation 2) #braille-driver vo # Voyager #braille-driver vs # VisioBraille
なお、braille-driver bn # BrailleNoteはKGS社のブレイルノート用ドライバではありませんので、注意して下さい。(現時点ではBRLTTY Plus はブレイルノート 46c/dには対応していません。)
次のようにして点字ディスプレイを接続する I/O デバイスを指定します。
braille-device ttyS0 # Primary Linux serial port (old-style).
この他の点字ディスプレイに固有なオプションに関しては、brltty のドキュメントを参照して設定するようにしてください。
次の個所から使用する音声合成ドライバを選択します。ここではクリエートシステムの音声合成ライブラリを選択しています。
#speech-driver al # Alva #speech-driver bl # BrailleLite #speech-driver cb # CombiBraille #speech-driver es # ExternalSpeech #speech-driver fv # Festival Text to Speech Package #speech-driver gs # GenericSay (pipes to /usr/local/bin/say) #speech-driver tv # Televox #speech-driver vv # ViaVoice Text to Speech System speech-driver cs # CreateSystems
Create System Development ドライバー固有の設定としては、以下のような指定が可能です。
# CreateSystems Development ドライバーを利用する speech-driver cs # 音声合成用の読み辞書 speech-parameters LangDic=/usr/local/synth/dic/wd2k03.dic # 音声合成用の音声データ speech-parameters PcmDic=/usr/local/synth/dic/HIGH16.VSD # デバッグ用のログファイル 通常は使わない # speech-parameters LogPath=/tmp/log.cr # 出力用のサウンドデバイス speech-parameters PcmDevice=/dev/dsp # 読み上げのスピードを指定します。0-9 までの数値で指定します。 speech-parameters Speed=2
speech-parameters Speed= の値は0から9までが指定可能で9が最速です。
KGS BM16/BN46X ドライバーを利用するためには、以下の設定が必要です。
# KGS BM16/BN46X ドライバーを利用する braille-driver kg # KGS BM16/BN46X
BM16/BN46X 上のキーには、以下のように機能が割り当てられています。
ESC | 消音 |
情報 | 現在の行を読み上げる |
BS | 最後の行に移動 |
左シフト+BS | 先頭の行に移動 |
DEL | 未定義 |
INS | 未定義 |
CHANGE | 未定義 |
OK | 未定義 |
SET | 未定義 |
矢印キー | |
↑ | 一行上に移動 |
↓ | 一行下に移動 |
← | 一文字左に移動 |
→ | 一文字右に移動 |
タッチカーソルキー | その位置に移動 |
ディスプレイキー | |
↑ | 数行上に移動 |
↓ | 数行下に移動 |
← | 左のウィンドウに移動 |
→ | 右のウィンドウに移動 |
screenは環境変数LANGによって動作を変えます。現在の実装では、LANGの環境変数をセットしないで、screenを起動することを前提としています。(今後、この問題は修正する予定です)
シェルにbashを使用している場合には、
unset LANG screen
のようにしてscreenを起動してください。
シェルにtcshを使用している場合には、
unsetenv LANG screen
のようにしてscreenを起動してください。
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